時代とともに変わる性別の選択肢

定量調査の調査項目で「属性」と呼ばれるその方の基本情報的な項目がいくつかあります。調査によって異なりますが、最低限の項目として、性別・年齢(年代)・職業・居住地(都道府県名)などがあります。この中で時代とともに選択肢の表記が変わってきているのが「性別」です。10年ぐらい前までは「男性」「女性」の二択でしたが、LGBTという言葉が浸透するにつれ、国や自治体などが行なう調査でも「男性」「女性」以外に「その他」や「答えたくない」「不明」など、表現は異なりますが第三の選択肢が加わるようになりました。実際に集計する際にはクロス集計ができるほどのサンプル数には至らないことが殆どですが、企業などがオープンでPRなどの目的に行う調査では、性別欄に第三の選択肢を設定しているかどうかで、その企業のLGBT・多様性への寛容度が現れてしまうということもあり、最近は第三の選択肢を設定する企業が増えました。
ちなみに欧米の航空会社や鉄道会社などのオープンな顧客満足度調査では、性別欄の一般的な選択肢は「Ms」「Mr」「Mx」と女性・男性、そして性別を特定しないという意味の「Mx」(ミクス)が使用されています。日本は「男性」の選択肢が最初に来ますが、欧米圏では「女性」の選択肢が先に来るという違いもあります。LGBTの方々曰く、第三の選択肢ができる以前は「心の性別で選択していた」ようで、第三の選択肢があるアンケートには「LGBTへの暗黙の寛容さ・器の広さを感じる」とのこと。調査設計は選択肢の順番や表現など、細部まで気を抜けません。