外苑前の新旧カフェ考察

 先日、復活オープンしたアンナミラーズ南青山店(以外、アンミラ)。主な報道は「あの制服はそのまま」という点が強調され、完全に往年のアンミラの制服好きか昭和〜平成レトロ好きな層に向けたピンポイントな訴求。
たまたま通りかかった時に店舗の様子を覗いてみると、アンミラのロゴが店内に見えるものの、外装も内装も最小限で、よく見ないとアンミラと気づかないほど地味な印象だ。全盛期の華やぎというかかわいらしさのような空気もなぜか全く感じなかった。

 一方で、スタジアム通りにある昭和の香り漂う老舗の喫茶店川志満は、「全席喫煙席」という超ニッチな客層狙いで、看板メニューはコーヒーとお汁粉。詳しい事情は知らないが営業時間は9:30-15:30という短い営業時間、土日はお休みという強気な営業だが、いつも固定ファンで賑わっている。お店のディスプレイからも店主は熱狂的なスワローズファンであることも窺える。

では、5年後、10年後も変わらず営業していると思われるのはどちらか。私は断然、川志満だと思う。極端にニッチだが、それに共感している確実な固定ファンがいて、細く永く続くビジネスモデルだ。一方のアンミラは、話題性と懐かしさで一度は足を運んでも、よほどの魅力がない限りはリピートは難しい。

外苑前という土地は、事務所の最寄り駅なのでかなり詳しいつもりだが、表参道や渋谷と比べると極めて回遊性が低い街で、南青山側は少し奥に入ると青山霊園、北青山側は奥に行くと国立競技場で、その2つの広大な日常的には訪れる人の少ないビジネス的にはある意味無駄な広大なスペース(街の行き止まり的な)に挟まれているという特徴も大きく影響しているのではないかと思うのです。

※画像は、左が川志満、右がアンナミラーズ南青山店