コントゥアリング

今年最後の仕事は美容関連の定性調査。
20-30代女性のメーク事情を深掘りしてみると、トレンドの潮流について色々と発見があった。ファッションやメークのトレンドは特に顕著だが、最先端のトレンドがイノベーターから発信され、アーリーアダプターと呼ばれるアンテナの尖った層が取り入れ、レイトマジョリティが取り入れるまでに早くても2-3年、遅いと5-6年ぐらいかかっていると感じているが、今回はレイトマジョリティまでいよいよ到達したなと感じたメークのトレンドが「コントゥアリング」(contourは英語で輪郭という意味)で、平面的な顔が、まるで整形したかのような細長い鼻筋やリフトアップした頬で立体的に見えるというメークのテクニックだ。

元々は、プロのメークアップアーティストが既存の明るい色と暗い色のカラーを駆使して理想の顔の骨格や輪郭をデザインし、メリハリをつけて自然に見えるように演出するテクニックだった。それが数年前から世界的にインスタやTikTokなどで、コントゥアリングのメークのBeforeとAfterの違いが面白おかしくバズりはじめ、プチプラのコスメブランドが誰でも手軽にできるコントゥアリング専用のハイライト&シェイディングのカラーパレットを発売するまでになり、コンサバでおとなしめなファッションの学生や地味な主婦層までもがコントゥアリングのテクニックを認知し、実践するようになってきた。
実際に使っているアイテムを調査してみると「チート顔コントゥアパレット」が商品名で、カラー名が「いつわりウォーム」(他にしのばせベージュ、したたかクールなども)などの商品があり、思わず笑ってしまったが、いよいよレイトマジョリティまで来ていると確信した。

上の世代の40-50代の女性はもっと夢のあるネーミングのメークアイテムを選びがちだが、メークアップアーティストの表現の受け売り的なそのものズバリのネーミングのほうが若い世代には受けるのだそう。コントゥアリングのコツは、いかに境目がわからないように自然にボカせるか、上手くボカすためのスポンジも売れているとのこと。
ボカす前の状態は、まるでどこかの奥地の少数民族?と思えるほど衝撃的だが、ボカすとあら不思議、美人度が劇的にアップする。コントゥアリングに加工アプリで、今どきの女性たちの本来の素顔は容易に想像しにくくなってきているようです。

※画像はコントゥアリングのイメージ。強者は、顔のみならず、首筋や鎖骨、さらに腹筋の縦筋までボディまでコントゥアリングでデザインするそう!